06/10/2016 Fri |
かねてからの予想通りといいますか、
安倍総理大臣の決断により消費税の再増税が2017年4月から19年10月に 2年半延期されることになりました。 2度目の延期です。 2年延期ではなく、2年半の延期となった理由は、 選挙日程。19年4月の増税だと、 その春の統一地方選と夏の参議院選は増税による消費の反動減のさなかとなります。 そのため19年10月に増税を延期して、夏ごろに増税前の駆け込み需要を取り込み、 参院選の追い風にしようとの判断のようです。 「サミットでお墨付きを得た」。首相はそう言って国民に 受けの良くない増税の延期を打ち出すことができました。 リーマンショック前ほどの危機的状況ではないにしても、 世界経済に上振れリスクがあるのは否定できないところです。 もちろん再増税を見送れば、その分だけ消費税の税収は見込みを下回ります。 減った歳入は、国債を増発するか、 政府が保有する資産を売却するかして穴埋めをするほかない状況です。 幸いにも、日本は民間の純資産が政府の総債務を上回っているので、 国全体としてみれば、世界最大の純資産国となります。 借金の穴埋めを海外の国々に頼らずに済む点が、 財政・金融危機に陥ったギリシャとの大きな違いです。 さて今後の消費税改正予定を再度確認してみましょう。 税率10%への増税と食料品等に対する軽減税率の導入は 19年10月に延期になりました。 ただその後に控えている適格請求書保存方式(インボイス制度)の導入開始は 21年4月ということで変更はありません。 つまり10%への増税から1年半後にはインボイス制度が開始されることとなるのです。 先日消費税セミナーを開催いたしましたが、 税率10%への増税と食料品に対する軽減税率の導入だけでも 事業者の負担増はかなりのものです。 その開始からわずか1年半後にインボイス開始で、 果たしてうまく機能させることができるのでしょうか? 増税の先送りに伴う弊害は今後いたるところに発生するものと思われます。 政府及び日銀の二人三脚は当分続くことになるでしょう。 まずはこの夏の参議院選挙が初の審判です。 最後になりましたが、今年2回目のフルマラソンが決まりました。 舞台は第11回湘南国際マラソン、日程は年末の12月4日(日)。 湘南ビーチコースで、大磯~江の島間往復コースを走る予定。 また鍛錬の日々を過ごします!! 所長 足立昌幸 (事務所だより6月号より) ![]() ![]() +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+ 戸塚駅から一番近い税理士事務所 お気軽にご相談ください 税理士法人 足立会計事務所 〒244-0003 横浜市戸塚区戸塚町16-14 ベルハビル502 TEL 045-865-3081 URL http://www.tkcnf.com/office-mj +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+ |
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